『優柔不断は“得”である』書評

2010年9月25日週刊ダイアモンド 新刊フラッシュ

通常はネガティブな意味を持つ「優柔不断」という言葉。だが、40歳でブレークした著者は、人生を60年以上の期間で考え、変化に柔軟に対応する“いい感じのリスクヘッジ”を推奨する。


★2010年9月16日夕刊フジ  有隣堂17店×夕刊フジSelection 
この秋必読!オススメの書はこれだ!(残暑疲れ癒す)

意思決定の局面は焦らずに

《正社員とフリーターはどちらが得?》《早期退職制度に手を挙げたほうが得?》
人生は意思決定の連続だ。だが、この本では意思決定の局面の局面は焦るべからずと説く。
10年後に得られる成果もある。
変化に対応するためのリスクヘッジ。決めつけない生き方。人生は60年以上のスパンで考える。立ち止まらないと見えないこともある。自分の“読み”は外れるのが当たり前。人生には勝ち負けないーなどという見出しで“優柔不断”をすすめている。
『人は見た目が9割』でミリオンセラー作家となった著書は40歳まで「夢を諦められない」ワーキングプアーだった。作家、演出家、劇作家、マンガ原作者、大学教授...多くの顔をもつ著者はいかにして低空飛行から脱出できたのか。遅咲きの著者による体験的「先延ばし人生」のススメだ。