プルシアン・ブルー
作 竹内 一郎
○ 登場人物
翠 照代(49) 街頭の占い師
高千穂 浩太(30) ミライ光学の社員
スター電気店
木田鉄平(32)
鶴久貞夫(33)
雨笠 仁(30)
星嶋孝枝(46)
佐野宏子(26・鉄平のガールフレンド)
綾峰春樹(29・宏子の上司)
城西電気
児玉龍太郎(37)
柳原静雄(32・専務 児玉の参謀)
川辺祥子常務(34)
日下部 玲(30・児玉の愛人。後、鉄平の恋人)
安原園絵(25)
ギガテック
桜田高臣(54)
寺西真(33・桜田の秘書)
八木美智江(27)
花井紅(25)
向陽高校ラグビー部
鷲田慎二(55・ラグビー部顧問)
村瀬幸一(28・鉄平の同期生)
鷲田珠子(31)
公正取引委員会
石和敏夫(36)
松林妙子(29)
クラブ「ドマーニ」
美夏(ママ)
映子
千絵
芝原和代
望月
新宿西口の雑踏――。
現代――。
路上を浩太が、悩みながら行きつ戻りつしている。
街頭の占い師、照代が呼びとめる。
照代 みて、あげよう。
浩太 いや、いいんです。
照代 悩んでいるんだろう?
浩太 ……。
照代 あんた、そこの5円玉を踏んだろう。
浩太が、足をあげてもそんなものは見当たらない。
浩太 ありませんけど。
照代 あんたに見えないだけさ。そこには5円玉が確かにある。その5円玉を踏んだ人間は、深い悩みを抱えている。
浩太 (ふり払うように)私、行かなくちゃならないとこがありますので。
照代 見てあげよう。あんた、何を悩んでいるんだ。
浩太 (意を決して)私の会社、いくつも企業買収、M&Aをやっています。全部赤字の会社を高額で買い取っています。
照代 そんなことをしたら損するじゃないか?
浩太 損するためにやっているんです。俺は、会社のトップと社外にいる経営コンサルタントの間を往復する伝書鳩です。証拠を残さないために、メールも文書も使いません。会社では口うつしっていわれています。入社以来ずっとその仕事を10年やっています。
照代 なんでそんな仕事をやっているんだい?
浩太 俺が入社するずっと前に、会社のトップが不動産投資で失敗した。財テクでこけたんです。赤字がばれると株価が下がる。だから、ばれないように小出しに、M&Aで失敗したように見せて、ちゃらにしようとしています。20年以上かけて、そんな細工をやっているんです
照代 俺の人生は、これでいいのか。会社辞めるべきじゃないのか――。そう悩んでいるんだ。20年以上か――。あの頃は、株価が今の4倍あった。日本は今の4倍の金持ちだった。土地の値段がどんどんあがり、土地さえ持っていれば金持ちになれる時代だった。誰もが土地を買いあさり、山の手線の中にある土地代だけで、アメリカ全土が買えるほどの地価に跳ね上がった。(ボールペンを一本示し)これは、100円のボールペンだ。これを誰かが、200円で欲しいという。他の誰かが400円、600円、1000円、10000円というに従って、値段が上がっていった。人は夢に浮かれていたんだ。これを苦労して1万円で手に入れたとき、あるものが弾けたんだ。これは100円だと気付かされた。
浩太 あるものって――。
照代 そう、バブルさ。
バブルのイメージが浮かび上がる。
浩太 なぜ、そうなってしまったんです。
照代 バブルが弾けたのが1991年。今から21年前だ。この話は、そのちょっと前、1989年のこと。バブル真っ只中だ。ここは。東京・東中野の商店街にある「スター電気店」――。
その日は、6月24日――。
ショウ・ウインドウには、十年も前から同じ蛍光スタンド、換気扇、電気ポット、携帯ラジオなどが飾ってある。たまにフリー客が店に訪れて買うものといえば、テーブル・タップか蛍光管が関の山。昔からの、お得意さん相手の商売である。それ以外は、メーカーのメンテナンス部から回ってくる、修理の仕事で食べているという有様。当然周囲には、洒落た作りのホームセンターや、家電量販店が何件も立っており、売り上げは落ちる一方である。
鶴久は、掃除機の修理をしている。鉄平は、近所にできた学習塾に、事務用電気製品の営業の電話をしている。天笠は、暇そうに表の掃除をしている。
鉄平 そこを何とか、お願いしますよ。勉強しますから。量販店より、絶対引きます。うちは、お宅の塾のすぐ傍ですから、故障したらいつでもメンテナンスに伺えます。大手じゃ、そんな木目の細かいサービスはできません。お願いしますよ。蛍光スタンドと、事務用電話一式、それにシュレッダー、注文していただければ、電気鉛筆削り、お付けしますよ。(相手の声を聞いて)いや、要るんです。塾を開業される方、皆さんそうおっしゃいますが、鉛筆削りは必ず必要になるんです。
電話を切られる。
鉄平 あら……。
照代 どこの街にもある、時代に取り残されたような電気店だ。
店の奥から、孝枝が出てくる。
孝枝 天笠君――。天笠君――。
天笠 はい、なんすか?
孝枝 そんな気のない返事するんじゃないの。
天笠 すみません。
孝枝 山口さんのお宅、ちょっと行って欲しいのよ。先月入れた冷蔵庫の調子が悪いんだって。
天笠 またですか――?
孝枝 またって、保障期間中なら何度だって行くわよ。
天笠 先週も行ったけど、何もなかったんすよ。行ったら、「あら、さっきまで冷えなかったのよ、変ねえ、あんたがくると機嫌よくなるんだから」とかいって、俺、振り回されるだけに決まってるんだから。
鶴久 天笠、愚痴るなよ。山口さんのばあちゃん、一人暮らしで寂しいんだよ。
天笠 じゃあ、俺、保障期間の一年、ばあちゃんの寂しさ紛らわすのも業務ってことになりかねないすよ。
鶴久 それも仕事なんだよ。
孝枝 そう。スター電気店は、死んだ亭主が、そうやってお得意さんを開拓してきたからこそ、東中野に根付いてきたの。うちは電気製品を売るんじゃないの。ふれあいを売るの。忘れないで頂戴。じゃあ、よろしくね。
孝枝は奥の部屋に帰る。
天笠 ふれあいで飯が食えるかよ。電気屋は、電気製品売って飯を食うんだ――。(鶴久に)鶴久さん、そうすよね。昔のアパートは、どんどん取り壊されて新しいマンションが建ってるんすよ。人がみんな入れ替わってんだから、ふれあいなんか意味ないすよ。電気製品なんか、うちより安い量販店で買うに決まっているじゃないすか。
鶴久 だから、うちはメンテナンスで勝負するんだ。同じ保障期間の一年だって、中身で勝負するんだよ。
奥から孝枝が顔を出し――。
孝枝 そう。
天笠 聞いてたのかよ。
孝枝 (鉄平と天笠に)あんたたち、ノルマ達成できないと、ボーナスから引くわよ。
鉄平 だから、飛び込みセールスまでしているじゃありませんか。
孝枝 新しく建った塾は、落としたの?
鉄平 いや、それが――。
孝枝 商品説明が足りないんじゃない? 商品は他所の店より詳しく説明して高く売る。死んだ亭主の口癖だ。(天笠に)山口さんのおばあちゃん、頼んだよ。
今度こそ奥に去る。
天笠 俺はいやだ。年寄りの、愚痴聞いて回るの。俺は、福祉の分まで給料貰ってないもの。
鶴久 じゃあ、どうやって金ピカの量販店相手に巻き直す気だ。
天笠 無理ですよ。俺だって、こんな子汚い店に来たくないもん。実際の商品もなくて、カタログ見て、注文しようなんて思いませんよ。
鉄平 天笠、言いすぎだよ。
天笠 俺は本当のことを言ってるんです。
鉄平 山口さんのうちには俺が行くよ。
天笠 いいんすか?
鉄平 ああ、どうせ塾へのセールスも無理みたいだし。
鶴久 いい加減にしろよ。
鉄平 いいんですよ。
鶴久 俺が言いたいのは、鉄平じゃない。天笠だ。
天笠 なんすか?
鶴久 お前がやっている事、俺が知らないとでも思っているのか?
天笠 ……。
鉄平 鶴久さん。どういうことなんです。
鶴久 天笠は毎期毎期売り上げノルマを達成しているだろう?
鉄平 口が上手いからじゃないの?
鶴久 こいつは、うちの商品を城西電気に安く卸しているんだよ。
鉄平 城西電気って、駅前の大型量販店――?
鶴久 ああ、安さ日本一って、テレビで宣伝しているチェーン店だ。うちが、定価の65%で仕入れた商品を、63%で城西電気に卸しているのさ。
鉄平 じゃあ、天笠2%分損じゃないか。
鶴久 定価10万円の商品の2%は2000円。それを半期6ヶ月で60卸したとする。売り上げは600万円。そして天笠は12万円の損だ。だが、半期で600万円売り上げれば、うちの店の場合ボーナスが15万円以上上乗せになる。だから、天笠の懐は傷まない。
鉄平 むしろ儲かるじゃないか。
鶴久 そういうことだ。だが、うちの店から商品を買う人はいなくなる。うちは65%で仕入れるんだから、どんなに勉強しても、63%で仕入れる城西電気より安い値段は付けられない。
鉄平 (天笠に)結局、うちの店の首を絞めているだけじゃないか
天笠 俺がやっていることの何が悪いんすか。電気屋で働いている奴は、みんなやっていますよ。
鶴久 俺や鉄平はやっていない。
天笠 二人とも古いんすよ。俺たちがやらなくったって、メーカーの営業がやるんだから、どうせ同じすよ。奴らだって、会社からはノルマノルマで締め上げられて、毎月の目標達成するには城西電気のようなディスカウンターに安く卸す他ありませんし。
鉄平 そんなことやってたら、うちの店はどう頑張ったって、潰れるだけじゃないか。
天笠 潰れてもしょうがないんじゃないすか? うち商売のやり方30年古いすもん。
鶴久 鉄平、お前、天笠の言い分通ると思うか?
鉄平 通るか、通らないかじゃなくて、スター電気店に明日がないんだってことがわかりました。
鶴久 鉄平。
鉄平は歩き始める。
鶴久 どこに行くんだよ。
鉄平 辞めるんですよ。
鶴久 ええっ?
鉄平 嘘です。山口さん家に福祉活動です。
二人 鉄平
暗転
鉄平 宏子――。
照代と浩太――。
照代 ここは、木田鉄平のアパートだ。普通の独身者向けの1DK。
浩太 ユニットバスついていないんですね。
照代 このころは、そんな物件がたくさんあった。
浩太 風呂、ないんですか。きついですね。この女性は?
照代 佐野宏子。鉄平の彼女だ。
鉄平の部屋――。
鉄平の彼女、宏子が部屋を綺麗に掃除している。
そこに鉄平が帰ってくる。
鉄平 宏子――。来てたのか?
宏子 だって、今日は私たちが、初めてデートした記念日だもん。
鉄平 もう、二年経ったのか――。
宏子 うん。私、2年付き合った人いないよ。鉄平、スキーのジャンプならK点越え――。
鉄平 俺が人並みはずれて我慢強いだけだと思うけど――。
宏子 知ってる? 美空ひばりが亡くなったんだって。
鉄平 美空ひばり――。
宏子 テレビじゃ、ずうっと一つの時代が終わったって言っているわ。
鉄平 テレビはそういうよ。昭和天皇が死んで、平成になったときも一つの時代が終わったって。
宏子 でも、私と鉄平はずうっと一緒――。
鉄平 「ぴあ」読んでいたの?
宏子 うん。明日、土曜日だからさ、一緒に映画観に行こうかと思って。「ニュー・シネマ・パラダイス」か「ワーキング・ガール」、どっちがいい。
鉄平 どっちでもいいよ。お前が決めろよ。
宏子 もう――。
鉄平 何だよ。
宏子 雑誌にこう書いてあったの。ニュー・シネマ・パラダイスは少年の夢がテーマ。ワーキング・ガールは女性の自立がテーマ。あなたの、彼がワーキング・ガールを選んだら、女性の立場を理解してくれるって。
鉄平 ニュー・シネマ・パラダイスを選んだら?
宏子 彼女のことより、自分の夢が大事な男だから、あなたは寂しい夜を過ごすことが多いでしょうって――。だから、あなたがニュー・シネマ・パラダイスを選んだら困るな、と思っていたの。
鉄平 俺が「どっちでもいい」っていったのは、不幸中の幸いだったわけだ。
宏子 (机の上の霞ヶ関ビルの模型を見て)これ何?
鉄平 俺が小学生のときに、タイムカプセルに入れたものだよ。霞が関ビルだ。昨日、小学校の同級生が届けてくれたんだ。俺、でかい会社の社長になって霞ヶ関ビルを建てるんだって――。(ビルの中から、一枚の紙を取り出し、宏子に渡す)
宏子 鉄平、こんな大きな夢があったんだ。字も、堂々としているし――。
鉄平 お前も画家になりたかったんじゃないのか。
宏子 でも、美大、夜間部しか入れなかったときに、無理だなと思った。絵は趣味にして、堅実に生きていこうって。だからデパートに事務員として勤めた。私、鉄平が独立して電気店を開いたら、経理やるつもりなの。通信で資格とろうかな、と思っているんだ。
鉄平 お前が考えているのは、でかい店か?(怖そう)
宏子 ……。
鉄平 スター電気店みたいな、希望のない店じゃないだろうな。
宏子 どうしたの? ムキになって。
鉄平 俺は、あんな店で働くのがいやになった。高層ビルの天辺から見てみろ。蟻の巣みたいな店だぞ。あんな惨めな店を自分で持つなんて、夢がなさ過ぎると思わないか。
宏子 最初は小さな店でも、やがて大きな店にしようよ。プルシアン・ブルー。覚えているよね。私が好きな色。18世紀の錬金術師たちが作った魔法の青。高価だった焼き物の青が、プルシアン・ブルーが発明されて一気に10分の1に下がったの。本当にいい物を安く売るのよ。夢があると思うの。私、店のインテリアをプルシアン・ブルーで統一するの。地元の人に愛される店になると思う。
鉄平 俺、いやなんだよ。
宏子 怒らせた?
鉄平 お前の喋り方、イライラするんだ。夢なんかないだろう。小さな店を青く塗って、夢が叶ったことになるか? 俺は逆に惨めだと思うね。
宏子 店でいやなことあったの?
鉄平 あるに決まっているだろう。いやなこと我慢して給料貰っているんだ。
宏子 ……私帰る。
宏子は帰り支度をする。
宏子 また、くる。
鉄平は黙っている。
宏子は部屋を出て行く。
鉄平 俺は何をやっているんだ。
鉄平はいらだっている。高層ビルの模型を壁に投げつける。
鉄平 俺がやりたいのは、こういうことじゃないんだ。
鉄平は、決意をする。
言葉には、表せないが、金を儲ける側に回りたいという欲望が、心の中に膨らんでくる。
照代 霞が関ビルは、地上36階、地下3階の高層ビル。1968年に、当時日本最高の建築技術を結集して作られた、戦後復興、高度経済成長の、シンボルのような建物だった。
浩太 今のスカイツリーみたいなもんですか。
照代 ちょっと違う。霞が関ビルには、夢があった。今の子供が、「大きくなったら俺もスカイツリーみたいなタワーを作るんだ」と夢を語るかい?
戸口に鷲田と村瀬、珠子が立っている。
照代と浩太――。
浩太 あの人たちは?
照代 年配の男が、奥多摩にある向陽高校ラグビー部の顧問・鷲田慎二。若い方が、鉄平が向陽高校ラグビー部の時にチームメイトだった村瀬幸一。その後ろにいるのが、鷲田の娘・珠子。鉄平の一年下で、ラグビー部のマネージャーだった。
鷲田 よう、鉄平。
浩太 旧交を温めにきたんですね。
鷲田は、奥多摩にある向陽高校ラグビー部顧問。部費の少ない向陽高校で、部員たちを賄いながら顧問ができるのは、「ルイ・コルム」というブランドの鞄を下請けで作っているから。
村瀬は鉄平が向陽高校時代の同級生。同じラグビー部。今は「松島エレクトリック」の営業主任である。
2人は酔っ払っている。美空ひばりの「川の流れのように」を歌っている。歌っているというより、がなっている感じである。
後ろに、珠子がいる。
村瀬 今日は、美空ひばりの追悼だ。鷲田監督と2人でひばりを偲んで今まで呑んでいたんだ。
鉄平 何にもなくても、毎日呑んでいるくせに。
鷲田 鉄平。そういうな。ひばりは偉大だった。なあ。
村瀬 そうですよ。みんなが心一つになれるエンターテイナーでした。キャンディーズもピンクレディも、ひばりには及びませんよ。
鷲田 ひばりは、俺たちに夢を見せてくれた。何故、俺たちが夢を見れたのか。それはな、ひばりが人の幸せ考えながら歌ったからなんだ。なっ。
鉄平 そうですか?
村瀬 そうです。ひばりが偉いように、鷲田監督も偉い。俺たちは、向陽高校ラグビー部でよかったっすよ。監督が私財を投じて、ラグビー部を支えてくれたから、俺たちはラグビーができたんです。監督は、ひばりと同じように、人の幸せを考えたんです。
鉄平 俺は人の幸せ考えるなんて、真っ平だ。
村瀬 鉄平。何むくれてるんだよ。
鉄平 監督。監督は何で、高校生にボランティアでラグビーを教えているんです。実業団に入れなかったから、自分の夢にしがみついているだけじゃないですか。
鷲田 違う。
鉄平 何が違うんですか。
鷲田 俺はお前らに、自分を誇れる人間になって欲しいんだ。
鉄平 俺は自分が誇れませんね。
鷲田 どういう人間なら、自分が誇れるんだ。
鉄平 金です。儲かる側に回ることです。
鷲田 金は、今日生きていく分あれば十分だろう。
鉄平 駄目です。
村瀬 だったら、俺たちサラリーマンはどうなんだ。お前は開業すれば、稼げるかもしれない。だが、俺は一生「松島エレクトリック」の営業マンだぞ。
照代 松島エレクトリックは、日本最大の家電メーカーだ。村瀬は、東京西部地区の営業主任。
村瀬 給料は会社がくれる分って決まっているんだ。
浩太 つまり、エリート。
鉄平 いやなら会社、辞めればいいじゃないか。周り見渡して見ろよ。バブル景気だ。高校を出たての小娘が、ブランドのバッグを見せびらかして歩いている時代だぞ。貧乏が美しい時代じゃないんだ。
祥子 鉄平さん――。
鉄平 何だい。
祥子 何か違う。
鉄平 何がだよ。
祥子 目が違う――。相手を欺こうとしているラガーの目をしている――。
暗転